トカトントン。

太宰さんの名作であります。初見は橋本紡さんの「九つの、物語」で出てきたこと。最近やることのない曇天の日に読んだのです。読む前にNHKのショートアニメも見たのです。全部私には自己完結の『環』の物語に見えて。軍役の場面とか、結局はトカトントンに邪魔されて何も出来なくなるなんてただ心が弱いだけなんだと思うのだけれど。ただ太宰さんのお話は愛すべきダメ男(これって森見さんとも通じるんだけどさ)だから許せてしまうっていうのは偏見かしら。
最近の私もトカトントンであります。実際トンカチの音が聞えてくるわけではなく、アジカンの「マジックディスク」が何をするにも流れてくるのであります。また音楽かよと思った方、そのとおりです(にっこり)どのメロディーも好きで、歌詞も2010年の今を切り取っているわけですから。今日も聞いて思ったけど後藤さんが言ってたように本当に音にこだわってるなぁってこととその音にものすごくPVがあってるんだってこと。疾走感なんて安っぽい言葉で片付けられないような固めの音が抜けていく感覚は聴いていてすごく気持ちがいいのであります。これだけ理屈を捏ねましたが要するに好きだということです。
これが何をするにも流れてくるのでありますね。嫌じゃないしむしろ好きだからいいのだけれど。あーこれライブで聴きたいなー

ヴィヨンの妻 (新潮文庫)

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マジックディスク

マジックディスク